カメラ買ったよ
コロナが流行るちょっと前にカメラを買いました。
でも普通のカメラではありません、自分と同い年のカメラです。
coolpix900は1998年発売。
記憶媒体はコンパクトフラッシュ!(自分も初めて触りました。)
触ってみて思ったのは光への弱さ。
ちょっとでも逆光になると画面全体にノイズが走ります。
意外と暗いところでもいけます。
妙な味わいがありますね。
買って半月くらい経った頃にコロナが流行したので撮影にいけてないので、
また頃合いを見ていきたいですね。
2020年の被写体に1998年のフィルターをかけたような感じで
その質感のズレが不思議っぽくて面白いんですよね。
海外のショッピングモール事情
vaporwave系のアートワークでよく使われてるのがデッサンとかに使うような石膏人形。
レトロ感のあるものがvaporwaveのジャケットにはよく採用されるため、古いコンピューターとかバブルっぽいヤシの木とかはよくわかるのですが、なぜに石膏人形?
古いものを使うにしても古すぎない?とか思ってたのですが、海外の人たちが石膏人形にノスタルジーを感じる理由っぽいものを見つけたので紹介いたします。
なんともvaporwaveな雰囲気の場所ですね。
ここはラスベガスに実在する「the forum shops」という大型のショッピングモールです。
海外の商業施設ではこのような古代ローマ的?な彫刻が内部装飾に使われていることがわりとあるそうです。
ショッピングモールといえばイオン!な日本人にはあんまり馴染みがないわけです。
そして、ショッピングモールの装飾が既にノスタルジーに加えられてしまっている理由は、
アメリカにデッドモールが増えている現状にあると思われます。
デッドモールとは近年海外で急増しているテナントのほとんど入っていないショッピングモールのことです。
海外ではショッピングモールは既に衰退し始めていて、過去のもの化しているそうなんです。
ちょっと前には日本の廃墟ブームのようなノリでデッドモールを歩き回るyoutubeチャンネルが人気だったりしました。
そしてこのデッドモールは日本でも増えつつあります。
(イオンが街の商店街をなぎ倒しているイメージが強すぎてあまり実感が湧かないかもしれませんが...)
日本の新しいノスタルジーの形の一つに近い将来なるかもしれません。
インターネット内のレトロの不思議
2010年ごろに発生したネットミームに「vaporwave」というものがあります。
80~90年代のAORなどのシティポップを低速にし、音をわざと劣化させたりしてループさせたものです。
このvaporwaveには結構支持者(しかも若者)が多くて、いろんな派生ジャンルが登場したりしながら今でもまあまあの人気コンテンツとなっております。
私がvaporwaveを知ったのは3年前ほどなのですが、えらく衝撃を受けまして。
「なんてかっこいいんだ!」
と戦慄してすぐにネットで調べまくったりしておりました。
レトロとかノスタルジーってすごいですよね。
現在20代の私は80年代のカルチャーや雰囲気をもちろん経験してないわけです。
なのに私たちは当時のプロダクトとかを見たりするだけで瞬間的にノスタルジックな世界に
飛ばされてしまいます。
私たちがノスタルジーを感じる時ってどんな時でしょう。
昔の写真を見た時、当時の音楽を聞いた時、懐かしい友人にばったりあった時...
これらは私たちの過去の経験から発動するノスタルジーだと思います。
ですが、こんな時にもノスタルジーを感じたことはないですか?
例えば、ボロボロの古い建造物を見た時。
おばあちゃんの使っていた古いお茶のポット。
旅行先で偶然立ち寄った閑散とした商店街。
これらは私たちを記憶や経験に関係なくノスタルジーな気分にさせてきますよね?
多分、私たちは風化したものを見たときに、その「もの」が経験してきた時間を瞬間に
想像してノスタルジーを補完しているんだと思うんです。
記憶を伴わない不安定なノスタルジー。
vaporwaveではそんな風化した過去のテクノロジーを想起させるイメージを多用して
うまい具合にカッコいいアートワークやサウンドが作られています。
ネオンを彷彿とするサイケカラー。
音にもアートにもグリッジ 加工を施すのが基本スタイル。
データは抹消されることはあっても風化することはないですよね。
あえてコンピュータメディアでそれをやるっていうのも面白いですね。